小児科・重症心身障害医療このページを印刷する - 小児科・重症心身障害医療

重症心身障害とは

重症心身障害とは「重度の肢体不自由と重度の知的障害を併せ持った状態」のことであり、その原因には低酸素症・仮死・髄膜炎・脳炎後遺症・低出生体重児・てんかん後遺症・染色体異常・原発性小頭症・狭頭症・水頭症など、さまざまな疾患があります。このように、「重症心身障害」という用語は医学的病名というよりはむしろ行政的用語と言えます。

診療方針

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医療には救命救急や臓器移植のような「治す医療」もある一方で「支える医療」もあります。当院の重症心身障害病棟で行っているのはまさに「患者さんや家族を支える医療」であり、それは「いのちを守ること」と「心を育て、生活・人生の質を高めること」から成り立っています。
重症心身障害児(者)は重い障害を重複しており、障害児の中でもとりわけ医療ニーズが高いといえます。痙攣発作、呼吸管理、発熱、嘔吐、強い筋緊張などの治療に加え、虚弱体質の改善・健康増進・栄養改善・リハビリなど、家庭ではなかなか対応できにくい部分に取り組んでいます。

重症心身障害病棟(北1・北2病棟)

重症心身障害病棟イメージ
医療法に基づく病院の機能と、児童福祉法と障害者総合支援法に基づく施設の機能を併せ持つ病棟です。当院は、2個病棟・医療法上100床の定員で運営しております。

家族控室

家族控室
重症心身障害病棟には2部屋の家族控室があります。ご家族が面会で来棟された時の休憩や利用者とご家族のふれあいで宿泊もできます。部屋は10畳程のフローリングにベッド、バストイレ、テレビ、冷蔵庫などが完備しており、家庭的な雰囲気で過ごせます。

長期入院(療養介護・指定発達支援医療機関)

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18歳未満の方は「指定発達支援医療機関」、18歳以上の方は「療養介護事業所」として指定を受けています。入院している利用者の原因疾患は脳性麻痺や精神発達遅滞、神経変性疾患などさまざまで、年齢も小児から60歳以上にわたっております。医療スタッフである医師・看護師・薬剤師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・管理栄養士だけでなく、ソーシャルワーカー・児童指導員・保育士・療養介助員・業務技術員など多職種のスタッフが連携し、より良い療養生活が提供できるよう、日常生活全般にわたり支援を行っています。また、学齢児童には県立岡本特別支援学校の教師が関わっています。
18歳未満の方は管轄の児童相談所・18歳以上の方はお住まいの市町村(福祉課等の担当課)へお問い合わせください。

児童相談所・市町村で障害児入所受給者証や障害福祉サービス受給者証の支給申請を行い、受給者証が交付された後、当院と契約を結んでいただき入院となります。詳細については、療育指導室または地域医療連携室までお問い合わせください。

短期入所(ショートステイ)

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医療的ケアを必要とする障がいのある方が、一時期的に家庭での介護を受けられなくなったときや、介護者が休養を必要とするときに、施設に短期間入所して、入浴、排せつ、食事の介護などを受けるサービスです。

詳細については、地域医療連携室までお問い合わせください。

日中一時支援(日中支援型)事業(ケロリンくらぶ)

令和5年より日中一時支援(日中支援型)事業(略称:ケロリンくらぶ)を開設しました。
宇都宮市にお住まいの小学生~高校生の中で適応上の課題・不登校・発達障害のお子さんを対象としています。
詳細については、療育指導室までお問い合わせください。

スタッフ紹介

医長・療育指導科長:迫 恭子 日本小児科学会認定専門医
医長:渡部 あずさ 獨協医科大学小児科
日本小児科学会認定専門医
医師:濵田 裕史 獨協医科大学小児科
医師:人見 浩亮 獨協医科大学小児科
医師(非常勤):影山 さち子
医師(非常勤):藤澤 正英

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