歯科
診療方針

さらに、平成29年度から開設された障害者歯科は、令和7年度から木曜日も診療を行います。これにより、障害者歯科の診療日は金曜日と木曜日の週2回となります。
入院予定の方には、入院前から口腔衛生管理を行っています。対象の方は主治医の先生へご相談ください。
1:入院時スクリーニング
免疫力が低下しているすべての入院患者に対して、入院中に合併しやすい呼吸器感染症を予防し、経口摂取による栄養改善を図るために口腔ケアを実施することが重要です。入院時のスクリーニングで以下の条件に該当する方は、歯科受診をお勧めしています。
- 全身麻酔で手術目的のための入院
- 化学療法目的で入院
- 骨粗鬆症治療薬の使用
- 歯・粘膜・義歯に問題がある等口腔疾患がある
2:周術期口腔管理
手術患者に対して周術期口腔機能管理を推進しています。術前および化学療法前から口腔内の衛生管理を行うことで、術後の肺炎や口腔炎を予防し、治療をスムーズに行えるようにします。
3:歯科治療
虫歯などがあり痛みがあったりした場合、食事ができず栄養不足になったり、免疫機能が低下したりしてQOLの低下も起こしてしまいます。口腔内の状態を良くして、QOLの向上を目指していきます。
4:歯周病の検診・治療
歯周病は歯ブラシ時の磨き残しが原因で歯肉が腫れ、自覚症状が無いまま進行します。歯肉が腫れ、気づかないうちに歯を支える骨が吸収され、歯がぐらぐらしていきます。喫煙や糖尿病は歯周病を悪化させ、年齢を重ねるごとに歯周病のリスクは高くなります。また、骨粗鬆症治療薬使用者は口腔衛生不良で歯周病が進行し抜歯をしなければならなくなったとき、抜歯後顎骨壊死(顎の骨が腐る)ことが報告されています。このようなリスクのある患者は特に歯周病検診・歯周病治療を受けることを推奨します。
5:外来診療
病院歯科の特性を生かし、歯科治療の困難な方々を中心に診療を行います。治療困難患者の対象は以下の通りです。
- 重度な病気を有し、急激な環境変化によるストレスに弱い方。血圧や血中酸素飽和度を確認しながら診療します。
- 身体障害がある方。診療台上での体幹保持が難しかったり、診療台への移動が困難だったり、コミュニケーションが難しい場合があります。時間をかけて診療します。
- 絞扼反射が強い方ある方。軽度の場合は笑気吸入鎮静法、中程度の場合は静脈内鎮静法、困難な場合は全身麻酔で治療を行います。
- 歯科治療恐怖症の方。軽度の場合は笑気吸入鎮静法、中程度の場合は静脈内鎮静法、困難な場合は全身麻酔で治療を行います。
- 拒否児(小学生以上)
- 発達遅滞のある方。トレーニングや口腔ケアを引き続き行います。
6:障害者歯科
障害者歯科では、恐怖心が強い、非協力的、多数の虫歯がある場合に全身麻酔下で安全に治療を行います。
- 多数歯の処置を短期間のうちに行いたい場合
- 治療の質を維持するために全身麻酔が有利な場合
- 緊急処置が必要でトレーニングのための時間的余裕がない場合
- 治療時間が長いことが予想される場合
- 精神的・身体的理由から全身麻酔が有利と考えられる場合
当科では小学生以上の障害者を対象に日帰りで全身麻酔治療を行います。場合により一泊入院が必要になることもあります。一回で治療が終了しない場合は数回に分けて行います。治療終了後も希望があればトレーニングや口腔ケアを続けて行います。
治療の手続きとして全て予約制で、外来・全身麻酔とも紹介元歯科医院から地域連携室に連絡後、予約を取って診療を行います。
治療の手続きとして全て予約制で、外来・全身麻酔とも紹介元歯科医院から地域連携室に連絡後、予約を取って診療を行います。
スタッフ紹介
医長:石川 博之 | 歯学博士 障害者歯科学会認定医 臨床研修医指導歯科医 |
非常勤歯科医師 (麻酔担当): 伊藤 孝哉 (金曜日) |
歯学博士 東京科学大学病院 歯科麻酔科 助教 日本歯科麻酔学会認定専門医 臨床研修医指導歯科医 |
非常勤歯科医師 (麻酔担当): 淺野 早哉香 (木曜日) |
歯学博士 東京科学大学病院 歯科麻酔科 助教 日本歯科麻酔学会認定専門医 |
外来診療
歯科 (予約制)
障害者歯科 (予約制)
月曜 | 火曜 | 水曜 | 木曜 | 金曜 | |
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午前/午後 | 石川 博之 | 石川 博之 | 石川 博之 | -- | -- |
障害者歯科 (予約制)
月曜 | 火曜 | 水曜 | 木曜 | 金曜 | |
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午後 | -- | -- | -- | 石川 博之 | 石川 博之 |