薬剤部
スタッフ(2024.4 現在)
薬剤部長 | 1名 |
副薬剤部長 | 1名 |
主任薬剤師 | 2名 |
薬剤師 | 6名 |
薬剤部助手 | 1名 |
専門・認定薬剤師(2024.4 現在)
日本糖尿病療養指導士認定機構 日本糖尿病療養指導士 | 1名 |
日本臨床救急医学会 救急認定薬剤師 | 1名 |
厚生労働省 日本DMAT隊員 | 1名 |
日本循環器学会 心不全療養指導士 | 1名 |
日本薬剤師研修センター 認定実務実習指導薬剤師 | 4名 |
日本医療情報学会 医療情報技師 | 1名 |
日本病院薬剤師会 日病薬病院薬学認定薬剤師 | 1名 |
日本薬剤師研修センター 研修認定薬剤師制度 | 1名 |
薬剤部の主な業務
薬剤部では日常業務として、調剤、製剤、医薬品管理業務、医薬品情報管理業務、薬剤管理指導、抗がん剤の調製、病棟薬剤業務等を行っています。
1.調剤業務(内服・外用・注射)
当院では、下の図の流れに沿って調剤を行っています。
当院の外来処方箋のうち、院外処方箋の占める割合は95%となっています。
また入院の内服調剤では出来るだけ一包化調剤を実施し、患者さんが服薬しやすくなるように努めています。
当院の外来処方箋のうち、院外処方箋の占める割合は95%となっています。
また入院の内服調剤では出来るだけ一包化調剤を実施し、患者さんが服薬しやすくなるように努めています。
注射調剤においては、個人別、使用時間別に取り揃えて払出すいわゆる「個人セット渡し」を行っています。
2.製剤業務
無菌調剤(クリーンベンチなどを使用した製剤)や院内特殊製剤(市販されていない薬剤の製剤等)を行っています。
3.医薬品管理業務
コンピューターを使用した医薬品在庫管理システムによる、適切な医薬品購入、温度管理や法的規制に則った在庫管理に努めています。
4.医薬品情報管理業務
厚生労働省の医薬品情報やメーカーからの情報など利用し、医薬品適正使用を目的とした情報の収集、管理、提供を行っています。
5.抗がん剤調製業務
抗がん剤調製の依頼により、入院と外来共に正確に安全に投与できるよう複数人数で投与量・投与速度などを確認しながら混合調製を行っています。
6.外来患者指導
当院では、外来にて自己注射の初回導入前、インスリン等のデバイス変更時、その他医師からの再指導依頼時に外来ブースにて手技指導を実施し、薬物治療の効果向上に努めています。
また、平成24年6月1日より外来化学療法室を設け、通院治療中の患者さんへスケジュールや注意すべき副作用の説明、副作用の聞き取り、処方薬の効果的な使用方法等、安全で効果的な薬物治療を行えるよう取り組んでいます。
また、平成24年6月1日より外来化学療法室を設け、通院治療中の患者さんへスケジュールや注意すべき副作用の説明、副作用の聞き取り、処方薬の効果的な使用方法等、安全で効果的な薬物治療を行えるよう取り組んでいます。
7.病棟薬剤業務
医療の質の向上及び医療安全の確保の観点から、チーム医療において薬剤の専門家である薬剤師が主体的に薬物療法に参加することが非常に有益であることが指摘されています。
平成24年4月の診療報酬改定により、薬剤師が医療従事者の負担軽減及び薬物療法の有効性、安全性の向上に資する業務(以下「病棟薬剤業務」という。)を実施している場合、病棟薬剤業務実施加算を算定することができるようになりました。当院でも平成25年8月から整形外科、消化器内科、呼吸器内科、外科、糖尿病・内分泌内科、脳神経内科の病棟に専任薬剤師を配置し本業務を実施しています。持参薬の確認、医師への処方支援、病棟でのカンファレンスへの参加等を行い、入院患者さんに対する有効で安全な薬物治療の実施や、医薬品の適正使用の推進による治療効果の向上と、副作用の防止により患者さんへの貢献等、薬学的な観点から充実したサポートを行っています。
平成24年4月の診療報酬改定により、薬剤師が医療従事者の負担軽減及び薬物療法の有効性、安全性の向上に資する業務(以下「病棟薬剤業務」という。)を実施している場合、病棟薬剤業務実施加算を算定することができるようになりました。当院でも平成25年8月から整形外科、消化器内科、呼吸器内科、外科、糖尿病・内分泌内科、脳神経内科の病棟に専任薬剤師を配置し本業務を実施しています。持参薬の確認、医師への処方支援、病棟でのカンファレンスへの参加等を行い、入院患者さんに対する有効で安全な薬物治療の実施や、医薬品の適正使用の推進による治療効果の向上と、副作用の防止により患者さんへの貢献等、薬学的な観点から充実したサポートを行っています。
8.薬剤管理指導業務
臨床薬学的な観点から、病棟では患者さんに適切な治療が行えるように、注射薬等の相互作用・重複投与の回避・残薬・持参薬を確認しながら、服薬指導などの病棟業務を行っています。
9.チーム医療
【ICT/AST】
ICT(Infection Control Team)とは国内外で発生する様々な感染症から患者さんや職員、来院される方を守るために活動する組織です。医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師が集まり、職種横断的に病院全体の感染対策活動に取り組んでいます。また、AST(Antimicrobial Stewardship Team)では、適切な抗菌薬治療(薬剤・治療期間・投与経路など)選択の支援、および抗菌薬適正使用の教育・啓発等を行う上で薬剤師としての職能を発揮し、治療効果の向上、副作用防止、耐性菌出現のリスク軽減を目指しています。
【栄養サポートチーム(NST)・褥瘡対策チーム】
患者さんの早期治癒を目指し、栄養状態や嚥下機能の改善、褥瘡の創部の経過や方針について週に1回看護師、栄養士、理学療法士、言語聴覚士、ソーシャルワーカー、薬剤師でカンファレンスを行っています。薬剤師は、口から栄養が摂取困難な患者さんなどへの輸液内容の提案、薬の副作用や粉砕・簡易懸濁の可否の情報提供、褥瘡に使用する外用剤の特徴や注意点の情報提供などを行っています。【緩和ケアチーム】
宇都宮病院では、医師、看護師、薬剤師、栄養士、ソーシャルワーカーなどの緩和ケアチームで、がん患者さんなどへの支援を行っています。毎週対象の患者さんへラウンドを行い、体や心のいたみを取り除けるよう活動しています。
薬剤師は緩和ケアチームの一員として、医療用麻薬の効果や副作用の状況を多職種と共有し患者さんの苦痛がなく過ごせるように薬物治療の提案を行っています。
【糖尿病教室】
薬剤部では、平成25年12月に、糖尿病の治療に使う薬の説明会、「糖尿病と薬」を開始し、平成29年7月より、薬剤部、栄養管理室、検査科の3者合同で糖尿病集団指導を実施しています。薬剤師は糖尿病の病態と薬について担当しています。糖尿病は自覚症状がないまま進行することが多く、そのままにしておくと網膜症や腎症などのあらゆる合併症を引き起こし、生活の質を著しく低下させる恐れがあります。適切な「食事」と「運動」そして「薬物療法」を通して、糖尿病でない方と同様の生活が送れるよう、飲み薬や注射薬の使い方、生活上の注意点をわかりやすく説明しています。
【術後疼痛管理チーム】
令和4年度診療報酬改定において「術後疼痛管理チーム加算」が認められ、近年では術後疼痛の分野においても患者さんに合わせた計画を立てる個別化医療やその体系化が注目されています。当院でも質の高い疼痛管理による疼痛スコアの減弱、生活の質の向上及び合併症予防等を目的として医師、看護師,薬剤師による術後疼痛管理チームが活動を行っています。令和5年現在、当院では薬剤師2名が所定の研修を修了し当該チームに参加しており、術後疼痛コントロールが必要な患者さんに対して、状態に合わせた鎮痛薬が投与できるようプロトコールの整備を行い、実際に鎮痛薬を投与する病棟看護師、術前、術後管理を行う医師と言った術後疼痛管理チーム以外の現場スタッフとの連携強化に取り組んでいます。
【DOTSカンファレンス】
結核は、結核菌を含む飛沫核を吸入することによって感染(空気感染)する感染症です。結核患者については、結核の蔓延を防止するとともに、再発及び薬剤耐性菌の出現を防止するため、治療の完了を徹底する必要があります。そこで、標準的な結核の治療方法としてDOTS(Directly Observed Treatment Short course(直接監視下服薬短期療法:WHOが推奨する治療法))が実施されます。
当院では、患者の治療成功のため、他職種でDOTSカンファレンスを行っており、薬剤師も参加しています。患者自身が服薬の重要性を理解し、確実に服薬ができるように教育指導・服薬支援等について様々な提案を行っています。